雲上の女神|オーストリア 1908年 フランツ・ヨーゼフ1世在位60周年記念100コロナ金貨【PF61】
雲上の女神|オーストリア 1908年 フランツ・ヨーゼフ1世在位60周年記念100コロナ金貨【PF61】1908 AUSTRIA 60TH ANNIVERSARY OF REIGN 100C
雲上の女神|オーストリア 1908年 フランツ・ヨーゼフ1世在位60周年記念100コロナ金貨【PF61】をご案内させていただきます。
発行年:1908年(在位60周年記念)
発行枚数:16,026枚(プルーフ枚数は不明)
材質:金900
重量:約33.88g
直径:37mm
表面(OBV)はフランツ・ヨーゼフ1世肖像(右向き)、ラテン語で称号が刻まれています。
裏面(REV)は「雲上の女神」(Lady in the Clouds)と呼ばれる女神像が雲に座る姿で描かれ、右手に月桂冠、左手にハプスブルク家の双頭の鷲の盾。「1848 / 1908」と記されています
鑑定番号(NGC)8520286-001
この女神は皇妃エリザベート(通称:シシィ)をモデルとしたとも言われ、妻への敬愛や悲しみを象徴しているとされます 。
シシィは自由を愛し、国民にも人気がありましたが、1898年に暗殺されてしまいました。
主席副官から暗殺の報を受けたヨーゼフ1世は「わたしがシシーをどれほど愛したか、そなたにはわかるまい」と嘆いたといいます。
その人格と幸せな時代を伝える象徴として、人々はこの女神を「魂」、「祝福する存在」と捉えました 。

また、フランツ・ヨーゼフ1世(Franz Joseph I、1830年〜1916年)は、オーストリア=ハンガリー帝国の皇帝であり、19世紀から20世紀初頭にかけて、約68年間在位した歴代屈指の長寿君主です。

国内の民族運動や自由主義運動を抑え、保守的な帝政を維持しました。
甥で皇太子のフランツ・フェルディナントも1914年に暗殺(サラエボ事件)され、これが第一次世界大戦勃発の引き金になりました。
近年は流通量が少なく人気が高く、一時非常に高騰しましたが、1年ほどの調整期間を経て、現在は安定、上昇が開始しております。
ご購入にはよいタイミングではと思います。
この100コロナ金貨「雲上の女神」は、単なる記念貨幣を超え、ハプスブルク帝国の最後の輝き、皇妃への愛と悲劇、そして逸話の詰まった物語性あるコインです。
--- オークションレコード -----
※公開時の為替で計算しています。
2025年5月 PF62が約383万円で落札歴あり
24,000ドル(BP込)×1.1×145円=3,828,000円