1551年 イギリス エドワード6世 クラウン銀貨【AU55】
1551年 イギリス エドワード6世 クラウン銀貨【AU55】GREAT BRITAIN 1551 Edward VI Crown Silver
1551年 イギリス エドワード6世(テューダー朝)クラウン銀貨【AU55】準最高鑑定品 のご案内になります。
非常に希少なアンティークコインで、世界の名品の一つになります。
当店では以前、これまた希少なエドワード6世のソブリン金貨を扱わせて頂きました。
今回ご紹介するクラウン銀貨は、エドワード6世の時代、1551年に初めてイングランド(イギリス)で作成された大型銀貨で、小型の銀貨しか知らなかった当時のイングランド人に大きな衝撃を与えたと言われています。
(表面)
エドワード6世王の戴冠肖像(右向き騎馬像)、下部に年号(1551)、上部にミントマーク
EDWARD'. VI: D': G': AGL': FRA': Z: hIBER': REX:
訳:神の恩寵によりイングランド、フランス、アイルランドの王エドワード六世
(裏面)
四分割された紋章盾を長い十字架の上に配し、その上にミントマーク
POSVI DEV': A DIVITOR E': MEV':
訳:私は神を助け手とした
こちらのエドワード6世ソブリン金貨には「1551」「1552」「1553」の3年間にわたり発行されています。
初年度の1551年だけ「tun(樽)」「y」の2種類のミントマークが打刻されたバージョンがあり、1552年、1553年は「tun(樽)」のみとなっています。

また、初年度である1551年のコインのほうが市場出現率は低く、歴史的価値は高いです。
発行枚数:不明
直径:39mm
重さ:30g
品位:.929銀
鑑定番号(PCGS)52799777
PCGSでは総鑑定枚数は28枚でAU55は1枚のみ、上位にMS62が1枚だけ存在します。
NGCにはAU55が2枚あり、最高鑑定となっております。
ハンマー式の打刻で浅いため、残存しているクラウン銀貨でも摩耗が激しいものが多く、未鑑定で市場に出てきても状態の良いものはほぼ見られません。
そのため、鑑定で数字が付いている場合でもほどんどがXF、VF、Fになります。
エドワード6世(1547-1553)はヘンリー8世とジェーン・シーモアの子供で、父であるヘンリー8世の死によりわずか9歳で王位継承しました。

政治については摂政に代わる評議会が設置されました。
しかし、エドワード6世は身体が弱く、結核を患っていたらしく15歳でこの世を去りました。
マーク・トゥエーンの小説「王子と乞食」の主人公である王子のモデルはこのエドワード6世になります。

短い治世ではありましたが、この間に英国のプロテスタント化はいっそう進みました。
イングランド国教会の祈祷書が書かれたのもこの頃になります。
エドワード6世の病没後の王位継承には、カトリック派とプロテスタント派の対立という宗教問題の影響が大きく出ました。
プロテスタント派のジェーン・グレイを自分の後継者に指名していましたが、カトリック派のメアリがジェーン・グレイを処刑し、女王の座に就きました。
--オークションレコード -----
※公開時の為替で計算しています。
通常は12年前のレコードは古すぎるのですが、ほとんどレコードが出てこないので一応掲載いたします。
2013年8月 XF45が約163万円で落札歴あり
9,987.50ドル(BP込)×1.1×148円=1,625,965円
2025年9月 未鑑定でも約159万円で落札歴あり
8,000ドル×1.225×1.1×148円=1,595,440円
短い在位期間の中で発行された本当に稀少なクラウン銀貨になります。
本国イギリスの有名ショップではXF45グレードが約296万円で販売されていたことを確認しています。
アンティークコインのコレクターにとって垂涎の1枚ではと思います。
【お支払い方法】銀行振り込み、または現金払い ※クレジットカードでのお支払いは現在は承っておりません。