1957年セイロン 仏教2500年記念ルピー白銅貨【PF66】
1957年セイロン 仏教2500年記念ルピー白銅貨【PF66】CEYLON Rupees 1957 Proof FDC
1957年セイロン 仏教2500年記念ルピー白銅貨【PF66】をご案内させて頂きます。
プルーフ貨の発行枚数は5ルピー銀貨と同じく1,800枚とごく少数となっております。
なお、こちらの白銅貨も200万枚発行されたプルーフ仕様ではない同デザインのコインも存在していますので、プルーフ貨をお探しの際はご注意ください。
材質:白銅貨(Copper-Nickel)
重量:11.31 g
直径:28 mm
厚み:2.2 mm
発行枚数:1,800枚(プルーフ貨)
鋳造所:ロイヤルミント(ロンドン)
白銅貨とは
銅(Cu)とニッケル(Ni)を75:25の割合で混ぜた合金(白銅)で作られた貨幣のことで、銀の代用品として使われています。銀に似た白い輝きを持ち、耐食性や加工性に優れるのが特徴です。日本でも銀の高騰を受けて、1967年(昭和42年)から100円硬貨や50円硬貨が白銅製に切り替えられました。
鑑定番号(NGC)6960065-003
NGC、PCGSでPF66は合計16枚、NGCでは上位にPF68が1枚、PF67が10枚、PCGSではPR67が2枚存在し、グレードランキングでは第3位となります。
セイロン(Ceylon)は、現在のスリランカの旧称です。
古代王国時代(紀元前5世紀〜1505年)はシンハラ人の王国として栄え、仏教文化が発展しました。
2世紀にはアヌラーダプラ王国が成立し、以後南インドのタミル系王国との戦いが続きました。
1505年にはポルトガルがセイロンに到達し沿岸部を支配しますが、1658年にはオランダがポルトガルを追い出し、支配権を確立。さらに1796年にイギリスがオランダから支配権を奪い、1815年にイギリスが島全体を支配し、「セイロン」と命名しました。
その後、1948年にイギリス連邦内の自治領として独立(セイロン自治領)、1972年に「スリランカ」と国名を変更し、共和制に移行しました。
国内では仏教徒が多数派を占めていることから、紀元前5世紀から続く仏教2500年の歴史を称え製造された記念の白銅貨となっています。
1ルピーの裏面に描かれている仏教モチーフはストゥーパ(サンスクリット語で「高く顕れる」という意味)です。
ストゥーパとは、仏教の開祖釈迦が荼毘に付された際に残された仏舎利を納めた塚で、釈迦入滅後に8つに分けて配られ、容器と灰土を合わせて10基のストゥーパが造られました。
その後、アショーカ王がそれらのストゥーパを壊して84,000に細分化し、各地に新たなストゥーパを建設したといわれています。
さらにその後、仏教が各地へ広まると、仏教の盛んな地域にもストゥーパが建築され、仏舎利を祀るようになった。
古代インドから中国に仏教が伝来した際、ストゥーパが「卒塔婆」と音訳された、といわれています。
日本の墓地で使用される「卒塔婆(そとば)」でも皆様ご存じかと思います。
--- オークションレコード -----
2025年5月 PF66が約2万円で落札歴あり
18,500円×1.11=20,350円
なお、レインボートーンが付くと1グレード下でも下記のようなレコードとなることがあります。
2022年10月 PF65が約5万円で落札歴あり
46,500円×1.11=51,615円
人気によるプレミアムの上昇にさらにトーンの成長も楽しみにしていただける長期熟成タイプのコインです。
すでに5ルピー銀貨をご所有中の方にも、セットでお持ちいただけるハイグレード品となっております。
セイロン(スリランカ)の歴史、仏教2500年という節目、そして卓越したデザイン、単なる貨幣以上の価値を持っています。
また、5ルピーと今回ご案内のコインを押さえておくと申し分ないと思います。
【お支払い方法】銀行振り込み、または現金払い ※クレジットカードでのお支払いは現在は承っておりません。





