1821年 グレートブリテン ジョージ4世 戴冠記念銀メダル【SP61】
1821年 グレートブリテン ジョージ4世 戴冠記念銀メダル【SP61】1821 Great Britain George IV Coronation Silver Eimer-1146a BHM-1070 Ag
1821年 グレートブリテン ジョージ4世 戴冠記念銀メダル【SP61】をご案内させていただきます。
1821年7月19日に執り行われたジョージ4世の戴冠式を記念して制作された、英国メダル史屈指の完成度を誇る公式戴冠記念銀メダルです。
直径:35 mm
重量:17.11 g
発行枚数:260枚
エングレーバー:ベネデット・ピストルッチ
鑑定番号(PCGS)58767674
表面:
月桂冠を戴いたジョージ4世の左向き肖像。
古代ローマ皇帝を想起させる新古典主義様式で描かれ、王の威厳と芸術的洗練が見事に融合しています。
裏面:
王が玉座に座し、天使(擬人化された勝利・栄光)から王冠を授かる戴冠の瞬間を、複数の寓意的人物像とともに壮大に表現しています。
ラテン語の銘文:「PROPRIO JAM JURE ANIMO PATERNO」(正当なる権利と父祖の精神によって)
ジョージ4世(在位:1820–1830)は、華やかさと矛盾を併せ持つ英国史でも特異な国王です。
(ジョージ4世)
彼はジョージ3世の長男として生まれ、長年にわたり摂政王太子(リージェント)として実権を握りました。政治家としては必ずしも成功したとは言えませんが、芸術・建築・ファッションへの深い造詣で時代を主導します。
ブライトンのロイヤル・パヴィリオンに代表されるように、異国趣味と新古典主義を融合させた美意識は、後に「リージェンシー様式」と呼ばれる文化潮流を生み出しました。
一方で、浪費癖やスキャンダラスな私生活から批判も多く、国民的人気は決して高くありませんでした。しかしその反面、王権を「政治」ではなく「象徴と美」で示そうとした最後の英国王とも評価されています。
ベネデット・ピストルッチは、「ゴシック・クラウン」や「ウナとライオン」を手がけたウイリアム・ワイオン、「ペティション・クラウン」で知られるトーマス・サイモンに並ぶ、英国コイン彫刻史の三巨匠と評価されています。
ピストルッチの最高傑作「竜を退治する聖ジョージ」の図案は、現在でも英国コインを象徴するモチーフとして用いられ続けています。
単なる記念品ではなく「19世紀英国が到達した王権美術の結晶」と呼ぶにふさわしい一枚です。
260枚のみという行枚数の少なさから市場に出る機会は決して多くなく、この完成度を実見できる個体は年々減少しています。
歴史・芸術・王権のすべてを一枚に収めた本作ではありますが、ジョージ4世の人気というよりはピストルッチが直接制作に携わった作品という点からコレクションの中核に加えられる方が多い逸品です。
参考までに、同デザインで金メダルも発行されていますが、こちらは現在ではPR62で落札額が31,720ドル(BP込、税込み円換算で約560万円)とイギリス王室金メダルの中でも高額の部類に属します。
【お支払い方法】銀行振り込み、または現金払い ※クレジットカードでのお支払いは現在は承っておりません。



